作品の特徴
作品No.21「林棲香(りんせいこう)」は「仏陀の香りシリーズ」に含まれる作品です。
古代インドの哲学で人生を4つのステージに分けて考える「四住期(しじゅうき)」というものがあります。
- 学生期(がくしょうき)〜生まれてから25歳くらいまで
- 家住期(かじゅうき)〜25歳から50歳くらいまで
- 林住期(りんじゅうき)〜50歳から75歳くらいまで
- 遊行期(ゆぎょうき)〜75歳から人生の終焉
この4つのステージを順に過ごしながら、幸せな人生を送るために、それぞれにあった理想的な生き方をしていきましょうという考え方です。
「林棲香」はこのうち3番めのステージにあたる「林住期」に対してのあこがれをイメージしてつくられた作品です。
「林住期」は家族や社会のために働いてきた「家住期」での役目を終えて、林の中で瞑想したり修行をしたりしながら、いままでの自分と向き合いながら、より内面を充実・成熟させていく時期といえます。
慌ただしく過ぎゆく現代では、望むにせよ望まないにせよ、なかなか古代インドのような生き方をすることは難しいことです。
ただ「香り」は一瞬にして、過去の記憶に結びつけてくれるものですので、この「林棲香」でほんの少しの時間でも昔を振り返り、思いを馳せるのにお役立てください。
グラフでは朝の時間帯におすすめとなっていますが、この作品はどの時間帯にもあうオールマイティな香りだといえます。